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TOPICS~病気?治療法の解説~

頭頸部がんの治療(耳鼻咽喉科?頭頚部外科) 竹中 幸則

①頭頸部がんとは?

 頭頸部は首から上の領域で、口腔(舌?歯ぐき)、咽頭?喉頭(のど)、鼻?副鼻腔、耳、唾液腺、甲状腺が含まれます。(頭という字がついていますが、脳は含みません。)この頭頸部にできるがんを総称して、「頭頸部がん」と呼びます。頭頸部がんには、“舌がん”、“咽頭がん”、“喉頭がん”、“唾液腺がん”、“甲状腺がん” などがあります。 発生する部位によって症状はさまざまですが、代表的な症状としては、次のようなものが挙げられます。

•治らない口内炎

•飲み込みにくさ

•声のかすれ

•首のしこり

•鼻づまりや鼻血

 これらの症状が長く続く場合は、専門医の受診が必要です。頭頸部は、「食べる」、「話す」、「味わう」、「匂う」、「聞く」といった重要な機能を担う部位であり、治療においてはがんを治すことと同時に機能の温存が非常に重要です。 頭頸部がんは、これまで多量の飲酒や喫煙が主な原因とされてきましたが、最近はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症するケースも増加しています。ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんの原因として知られていますが、咽頭がんをはじめとするさまざまながんの発症にも関与しています。このように、発がんの原因がはっきりしているので、頭頸部がんの大部分は、健康的な生活を心がけること、ワクチンを接種することなどで予防することができます。

 

 

②頭頸部がんの治療法

 がんの進行度や部位によって治療法は異なりますが、主な方法として次のようなものが挙げられます。

?手術

 がんを切除する治療です。がんとその周囲を切除するので、進行したがんの手術では切除範囲が広くなり、機能障害が大きくなります。
そのため、腸やおなかの皮膚?筋肉などの移植を行うことがあります。

?放射線治療 

 がん細胞に放射線を照射して破壊する治療です。手術と比べて、治療期間が長くなります。

?薬物療法(抗がん剤?免疫療法)

 全身に作用し、がんの増殖を抑える治療です。一般的に、早期発見のがんには手術、または放射線治療を行います。一方で、進行したがんには、複数の治療法を組み合わせて治療を行います。 しかし、再発したがんやこれまでの治療が困難な場合には、新しい選択肢が求められてきました。


③光免疫療法(アルミノックス治療)とは?

 光免疫療法は、2021年から開始された新しいがん治療法です。滋賀県内では、2025年12月に当院で初めて実施しました。

?治療の仕組み

 1. がん細胞の表面にある特定のタンパク質に結合する薬剤(アキャルックス®)を点滴します

 2. がん細胞に薬剤が集まります

 3. その後、近赤外線レーザーをがんに照射します

 4. 光が当たった部分のがん細胞だけが破壊されます

この治療法は、正常な細胞への影響が少ないことが大きな特徴です。局所再発の頭頸部がんに対して保険適用されています。
?注意点
 すべての頭頸部がんに適応できるわけではありません 
• 腫瘍の大きさや位置に条件があります 
• 治療後に、一時的な腫れや痛みが出ることがあります
•  光を当てた部位にのみ効果があるため、全身にがんが広がっている状態では行えません

治療が可能かどうかは、専門医による慎重な評価が必要です。 

 

④予防と早期治療が重要です

 頭頸部がんの中でも、特に咽頭?喉頭がん(のど)は、煙草を吸わないこと、飲酒を適量にとどめること、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを接種することで予防が可能です。喫煙に関しては、さまざまながんや病気の原因になりますので、煙草をまだ吸ったことがない人は生涯吸わないこと、現在吸っている人はできるだけ早くやめることが望まれます。お酒に関しては、少量の飲酒ですぐに顔が赤くなる人は、特に要注意です。ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関しては、女性だけでなく男性も接種することが望ましいとされています。予防可能ながんなのに、予防しないことはもったいないことですので、ぜひこの点を心に留めておいてください。

また、頭頸部がんは、早期に治療できれば、機能を温存した治療ができる可能性が高くなります。ただし、残念ながら早期に発見することが難しいがんでもあります。2週間以上治らない口内炎、継続的な声のかすれ、首のしこりなどの症状がある場合には、早めに耳鼻咽喉科や頭頸部外科にご相談ください。
      

 

⑤頭頸部がんで苦しむ人がいない社会を目指して

 がんの治療は、この20年でとても進歩しました。しかしながら、その多くは、かなり進行してしまったがんに対する治療です。今でも、手術や放射線治療が大切な治療法であることは、変わっていません。どんなに医療が進んでも、いちばん大切なのは「がんにならないよう予防すること」と「早く治療を始めること」です。
当院では、その人にとって最も適した治療を考えます。しかし、耳あたりのよいことだけをお伝えできない場合もあります。がん治療には、どうしてまた、頭頸部がんは、早期に治療できれば、機能を温存した治療ができる可能性が高くなります。ただし、残念ながら早期に発見することが難しいがんでもあります。2週間以上治らない口内炎、継続的な声のかすれ、首のしこりなどの症状がある場合には、早めに耳鼻咽喉科や頭頸部外科にご相談ください。も副作用が伴うからです。それでも、頭頸部がんになる人が少なくなる社会、そして万が一、がんになっても自分らしく充実した人生を送ることができる社会を目指して、職員一同、力を尽くしています。
治療の方法は、がんの進み具合や患者さんの気持ち?希望を大切にして、一緒に考えて決めていきます。気になる症状がある方、他院で診断されたものの治療に不安のある方は、どうぞご遠慮なくご相談ください。